Googleから約10年ぶりとなるタブレット「Pixel Tablet」が発売されました。
Googleは遥か昔、2013年に「Nexus7」というタブレットを発売しておりました。
Nexus7はかなり良製品で、当時のAndroidタブレットを引っ張っていたと言っても過言ではありません。
そんなGoogleからタブレットが発売されたと聞いたら、買うしかないでしょう。
カタログスペックの上でも、期待したい製品となっております。
この記事では、そんな「Pixel Tablet」をレビューしていきます。
Pixel Tablet レビューのスペック
Pixel Tabletの主なスペックは以下のとおり。
ディスプレイ | 10.95 インチ ディスプレイ 解像度 2560×1600 |
サイズ | 幅 258mm × 高さ 169mm × 奥行き 8.1mm |
重量 | 493 g |
バッテリー | 27 Wh 最大 12 時間の動画ストリーミング |
充電ポート | USB-C |
メモリ | 8 GB LPDDR5 RAM |
ストレージ | 128 GB / 256 GB UFS 3.1 ストレージ |
プロセッサ | Google Tensor G2 Titan M2 セキュリティ コプロセッサ |
前面カメラ | 8 メガピクセル ピクセル幅 1.12 μm 絞り値 ƒ/2.0 固定フォーカス 視野 84° イメージ センサーのサイズ 1/4 インチ |
背面カメラ | 8 メガピクセル ピクセル幅 1.12 μm 絞り値 ƒ/2.0 固定フォーカス 視野 84° イメージ センサーのサイズ 1/4 インチ |
センサー | 周囲光センサー 加速度計 ジャイロスコープ 磁力計 ホールセンサー |
色 | Porcelain Hazel |
付属品 | 充電スピーカー ホルダー |
その他 | 生体認証 |
Pixel Tablet レビューのデザイン
まずはPixel Tabletのデザインを見ていきます。
Googleらしいシンプルデザインの箱。
中を開けると包まれたタブレットが登場します。
色は「Porcelain」「Hazel」の2色。
画像は「Hazel」です。
本体と充電ホルダー。
充電は充電ホルダーで行うことを想定しているためか、Type-Cケーブルは付属していませんでした。
Type-Cケーブルで充電するときは別途用意する必要があります。
キレイなディスプレイですが、映り込みもすさまじいです。
画像は黒塗りしています。
裏面はロゴと充電ホルダーでの充電用端子が付いています。
運用コンセプト上しょうがないのかもしれませんが、端子むき出しで劣化の度合いはどうなのでしょうか。
右側面にはスピーカーと小さい穴が開いています。
穴はおそらくマイクです。
左側面にはスピーカーとType-Cポートが開いています。
もちろんType-Cでも充電できます。
上側面には電源ボタンと音量ボタンがあります。
電源ボタンは指紋認証も兼用されており、使うときには指をあてるだけでロック解除できます。
下側面には滑り止めが付いています
立てて使いやすいと思いきや、特に自立するわけではないので、立てかける場所が必要になります。
またケース(Google純正品含む)に入れると滑り止めが隠れるので、そこまで使い道はないかもしれません。
充電ホルダーとタブレットは、磁石でくっつきます。
充電ホルダーの裏に電源ポートがあります。
そこに付属の電源ケーブルを指してタブレットをセットすれば充電されます。
なお電源ケーブルを刺さなくても、タブレットと充電ホルダーは磁石でくっつきます。
充電ホルダーの角度を変えたりはすることはできません。
初期設定は他のAndroidと同じでした。
画面はキレイでとても見やすいです。
Pixel Tabletは付属の充電器で「タブレットモード」と「ハブモード」を即切り替え
Pixel Tabletの注目点と言えば何といっても、充電ホルダーを使用することで「タブレットモード」と「ハブモード」が即切り替わることでしょう。
タブレットモード
充電ホルダーから取り外したり、タブレットを操作するとタブレットモードになります。
タブレットモードは、その名のとおり通常のタブレットです。
切り替えは完全シームレスなので、使いたい時に即タブレットとして使用できます。
充電ホルダーから取り外さないでも、タブレットとして使えるのは高評価ポイント。
ハブモード
充電ホルダーに取り付けるとハブモードになります。
ハブモードでは、天気や時間などを表示しておいたり、Googleアシスタントを利用してハンズフリーで操作する、いわゆるスマートディスプレイとして使用することができます。
他にスマートホーム家電を使っていれば、それらを声だけで操作できます。
また、これによりタブレットとスマートディスプレイを一本化できるので、増えすぎる機器たちを減らすこともできます。
Pixel Tabletを充電器からの取り外しが最大の難点
タブレットとスマートディスプレイを両立できるPixel Tabletですが、その最大の難点が取り外しがしにくいことです。
タブレットと充電ホルダーは磁石でくっついていますが、タブレットがずり落ちないために、磁石はかなり強力なものになっています。
それが弊害になってしまい、タブレットを片手でさっと取り外すことはできません。
片手で持ち上げると確実に充電ホルダーもくっついてきます。
そのため充電ホルダーから取り外すときは、充電ホルダーを抑えながらタブレットを持ち上げることになるので、そこにスマートさは全くありません。
充電ホルダーから取り外さなくてもタブレットとして使うことはできるので、あまり取り外さないなら問題ありませんが、頻繁に取り外すとなると、少し億劫になるかもしれません。
まとめ|着眼点が面白いPixel Tablet は、悪い製品ではないがもう一歩
総じてタブレットとスマートディスプレイを両立できるという着眼点はかなり良いと思います。
しかし、実際に運用していくとなると、タブレットが取り外しにくいという最大の難点がありました。
正直なところ、この難点についてはかなり致命的だと感じます。
取り外さなくても何とかなりますが、それだと製品のコンセプトと反していると感じ、それなら価格も抑えられているスマートディスプレイとタブレットを選んだ方が良いと思います。
タブレット自体のスペックは全く問題なく、電子書籍やゲームも余裕で楽しむことができるので、選んで悪い製品ではありません。
また、逆に考えると難点は充電ホルダーからの取り外しくらいなので、そこが気にならない方は、ぜひ検討してほしい製品となっておりました。
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